中日が中村紀洋を育成選手枠４００万で獲得！

　中日が、オリックスを自由契約となり、移籍先未定の中村紀洋内野手（３３）の獲得に乗り出すことが１２日、明らかになった。

　中村は１４日に中日のキャンプ地沖縄入りし、第３クール初日の１５日から練習に参加し、入団テストを受ける。ただし、テストに合格した場合でも入団条件は「支配下登録選手」ではなく「育成選手」で、背番号は２００番台、年俸４００万円に抑える方針だ。昨季年俸２億円の“浪速の大砲”は、まさしくゼロからの再出発となる。

　※画像＝自主トレで打撃練習を行う中村紀洋＝岡山・玉野総合運動公園野球場

　●中日が中村紀洋獲得を決めた理由とは　⇒Ranking

　中村が育成選手として球界に復帰する。落合監督が「ノリ騒動」を決着へ導く仰天プランを明かした。

　「あれだけの実績を残している選手だから放っておく手はない。ただ、ウチには（選手）枠がない。あるとすれば育成選手枠。それでいいなら前向きに検討する」

　今回は戦力補強が目的。伊藤一正球団代表は「支配下選手枠と育成選手枠の両面で検討する」と語ったが、すでに中村サイドと育成選手で契約することに合意しているとの情報もある。中村クラスのスラッガーを年俸４００万円で獲得できるとなれば、中日にとって損な話ではない。「球界の宝だからね。ただあれだけの選手だから育成枠でいいのか。それでもいいというのなら考えないことはない」と西川球団社長は無条件で支配下選手にする考えはないと強調した。

　現在の中日の支配下選手は上限の７０人に１枠余す６９人。１枠は新外国人が期待外れに終わった場合、新助っ人獲得に動くなど「緊急事態」の保険として空けている。しかし、中村がオープン戦で結果を残せば、バックアップ要員として６月末までに支配下選手登録は可能。チームの三塁手は１０年目で定位置を獲得した森野で不動ながら、打撃だけならレギュラークラスでも通用する。球団としては格安の金額で「代打の切り札」を手に入れられるのだ。

　プロ通算３１９発の“浪速の大砲”は昨季の年俸が２億円（推定）だったが、中日では　その５０分の１の年俸４００万円程度のまさしくゼロからの再スタートとなる。過去の実績を考えれば、仰天の獲得条件プランだが、すでに中村ノリのサイドは了承。獲得に興味を示していた米大リーグ、ツインズの動きを待たずして、１３日には浪人生活の事実上の終了を自ら公表。１４日には中日のキャンプ地・沖縄に入り、１５日から入団テストを受ける。

　「お金ではなく、野球をやることが第一なんです。そのチャンスをいただけたドラゴンズには感謝します。とにかく全力でプレーする。それだけですね」

　練習場所すらままならず、この日は岡山県玉野市で“孤独”トレを行った中村ノリ。「育成選手」とはいえ、設備はあり、２軍戦に出場でき、実力をアピールできれば残枠「１」も勝ち取れる。チームに所属してこそ、意地も見せられる。「中日・中村ノリ」の誕生へ。プライドと栄光は関西に捨て、裸一貫で落合竜の一員となる。

　▼育成選手　０５年に導入された育成選手制度は、より多くの選手を育成するため、球団が抱えることができる選手数を増やすことが最大の目的。いわゆる「３軍構想」が根本にあり、野球のすそ野を広げ、選手の受け入れ先を確保するためのものだ。

　そのため最低年俸は２４０万円に抑えられ、支度金も最高３００万円まで。上限７０人の支配下選手を、６５人以上保有した球団が採用できる。新人選手の場合は育成ドラフトを経る必要があるが、中村のように自由契約となった選手は自由に雇用できる。

　育成選手はフレッシュ球宴、ファーム日本選手権を除く２軍公式戦とオープン戦は出場可能。支配下選手登録への変更は６月末まで可能で、それ以降は１軍戦の出場も可能になる。なお背番号は３ケタの数字と定められている。

参考記事

■中日、ノリを育成選手で獲得へ　年俸２億円から４００万円（中日スポーツ）
■ノリ代打の切り札！中日育成枠で獲得へ（スポニチ）

　中日ドラゴンズがオリックスを自由契約となった中村紀洋内野手を１５日に沖縄で入団テストを行うが、すでに育成選手枠で年俸４００万円で獲得することが合意しているようだ。この条件なら中村紀洋の獲得は納得出来る。しかし、日刊スポーツの記事には推定年俸約１０００万円とあるがどっちが本当なんだろうか。オープン戦や２軍で実績を残せば６月末までに支配下選手登録となり、１軍で右の代打の切り札として中日中村紀洋が登場するかも知れない。


【追記・１３日速報記事】
■中日が中村獲得へ　まずは育成選手で（共同通信）
　オリックスを自由契約になった中村紀洋内野手（３３）の中日入りが濃厚となった。中日は１５日から沖縄キャンプで同内野手の入団テストを予定しているが、西川順之助球団社長は１３日、獲得に前向きな姿勢を示し「情熱ある人の期待に応えたい。大きな戦力になる」と話した。

　中日は公式戦出場が２軍戦に限られる育成選手で獲得し、年俸は約４００万円とみられる。西川球団社長は「もしけが人が出たら、支配下枠を使う可能性もある」と、６月末まで可能な支配下選手への登録変更についても言及した。

　単独でトレーニングを続けてきた中村はこの日、堺市内のグラウンドで軽めの調整。「どういう状況であれ、ユニホームを着られることが大事。今までやってきた成果を思う存分ぶちまけたい」と意気込んだ。

　中村は１４日に沖縄入りし、落合監督や球団幹部と会談予定。落合監督は「どのくらいできるか見てみないと。１日、２日じゃ決められない」と話すにとどまった。（金額は推定）

■中村、中日のテストへ意気込み＝「やっとチャンスが来た」−プロ野球（時事通信）
　中日の入団テストを受けることが決まった前オリックスの中村紀洋内野手は13日、大阪府堺市で記者会見し、「（話をまとめた）オリックスと中日には感謝している。やっとユニホームを着られるチャンスが来た。なんとか合格したい」と意気込みを語った。

　中日は合格しても育成選手として契約する方針とされているが、「3ケタの背番号をいただいておいて、実力を見せることができれば（番号は）若く（小さく）なっていくんじゃないかな」と改めて自信ものぞかせた。

　また、オリックスの入団テストを受けることが決まった近鉄時代の同僚タフィ・ローズ外野手についても、「一番の親友だと思っている。2人とも合格できるよう頑張りたい」とエールを送った。14日に沖縄入りし、15日からテストを受ける。

■中日入団テストへ、ノリが語った！（日刊スポーツ） 　オリックスを退団した中村紀洋内野手（３３）が１３日、中日の入団テストを受験することを表明した。「やっとこの日が来ました。いろいろと動いていただいたオリックス球団、中日球団に感謝しています。テストに合格できるよう、今までやってきたことをぶちまけたい」。

　１４日に沖縄・北谷へ移動。１５日から落合監督が見守る前でテストに臨む。この日は大阪・堺市内のグラウンドでキャッチボールなどを行い受験前最後の調整。「優勝に１番近いチーム。バッティングだけでなく、守備でもアピールしたい」と意気込んでいた。


　中村紀洋の中日入団テストは建前でテストの結果不合格で契約しないってことはまず考えにくい。育成選手として契約することは合意してるだろうから中村紀洋の中日入団は間違いないだろう。私としては中村紀洋入団は否定的だったが、それはオリックスからトレードで入団すると言う話の段階で育成選手で年俸４００万円ならば使えないのなら高い買い物にはならないので落合監督の温情でチャンスを与えてもらった中村紀洋が心を入れ替えて真剣に頑張る姿勢を見せてくれれば良いと思う。入団が正式に決まれば中日ドラゴンズのユニホームを着た中村紀洋に１軍公式戦の試合で豪快なホームランを打って欲しいものだ。

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