
大垣日大は1回に4点を奪って4−2と逆転。4回にも1点を加えて、1回戦から1人で投げ抜く森田が帝京の反撃をかわして逃げ切った。希望枠や21世紀枠の特別枠出場校が決勝へ進むのは初めて。
岐阜県勢の決勝進出は1959年(第31回大会)の岐阜商以来48年ぶり。静岡県勢では浜松商以来29年ぶりに決勝へ進んだ。
決勝は3日午後零時半から行われる。
※画像=準決勝・帝京―大垣日大。1回裏、同点二塁打を放つ箕浦=甲子園球場
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■大垣日大が逃げ切る=選抜高校野球・帝京−大垣日大(時事通信)
大垣日大が1回に逆転し、逃げ切った。3四死球などで満塁とし、箕浦の二塁打など3連打で一挙4点。3回に1点差とされたが、4回には小川の二塁打を足場に大林の適時打で1点を加えた。森田は毎回のように走者を出しながら4失点完投勝ち。帝京は先発の高島が乱調で、急きょ救援した大田も打ち込まれた。打線も再三の好機を生かし切れず9残塁。
■4連続完投に自ら驚く 大垣日大の森田(共同通信)
大垣日大の森田は158球の力投で4試合連続完投。決勝進出の立役者は「自分でも驚いている」と笑った。
疲れが見え始めた中盤以降の粘り強い投球が光った。5回に2死から安打と2四球で満塁、6回には無死三塁のピンチを招いたが、ともに後続を抑えて切り抜けた。「フォームがバラバラだったけど、最後は修正できた」。9回にこの日最速の138キロをマークした。
1回戦から合計36イニングを1人で投げている大黒柱に、阪口監督は「あした(決勝)も森田一本でいきます」。頼りのエースは「ここまで来たら優勝したい」と意気込んだ。
■甲子園が強くした 大垣日大、希望枠V王手(共同通信)
大垣日大の阪口監督が感動の面持ちで目を見開いた。「すごいことをやった。甲子園がここまで強くしてくれた」。試合巧者の帝京も逆転で撃破。希望枠の初陣校がついに決勝まで駒を進めた。 帝京は今大会初登板の高島が先発。阪口監督は2点を先制された1回の攻撃前、ブルペンで投球する高島の球が上ずっていたことで「三振になってもいいから振るな」と待球作戦を指示。これが当たった。
小川、平野の1、2番が四球で歩き無死一、二塁としたところで、帝京はエース大田を投入。2死満塁から箕浦の2点二塁打で追いつき、捕逸で勝ち越し。さらに北上が左前に流して4点目を奪った。準々決勝まで6打数無安打の北上は「無心で振ったらレフト前に飛んだ。周囲からは、今まで打てなかったのは好機でヒットを打つためだ、と励まされた」と声を弾ませた。
選手はみな笑顔で、初出場初優勝まであと1勝の緊迫感は感じられない。常葉学園菊川には昨秋の東海大会準決勝で0−4と敗れているが「これまで力以上のものが出ている。次が5回戦のつもりでやる」。気負いのない指揮官は、この状況を楽しんでいるかのようだった。
■大垣日大が希望枠初の決勝進出/センバツ(日刊スポーツ)
<センバツ高校野球:帝京4−5大垣日大>◇2日◇準決勝
初出場の大垣日大(岐阜)が粘り強い試合運びで競り勝ち、守備力重視の希望枠出場校として初、岐阜県勢として48年ぶりの決勝進出を果たした。初回に2点先制されたが、その裏、箕浦和也捕手(3年)北上雄太外野手(3年)の連続適時打などで4点を奪って逆転。エース森田貴之投手(3年)がリードを守って4試合連続完投勝ちを決めた。阪口慶三監督(62)は「すごい! ものすごいことやった!」と興奮していた。
■高校野球決勝見どころ(3日)(共同通信)
▽決勝(12時30分)
常葉学園菊川(静岡)−大垣日大(岐阜)
仙台育英、大阪桐蔭など強豪を打ち破った常葉学園菊川は、バントをほとんど使わない強攻作戦がチームに勢いをもたらしている。粗さも目立つ半面、ここ一番での集中力は際立っている。
準決勝で左腕田中は速球に切れを欠き、4回4失点。コンパクトな振りで好機に畳み掛ける大垣日大打線を相手に、どこまで試合をつくることができるか。戸狩への継投もポイントだ。
大垣日大の森田は4試合すべて完投。わずか1失策の堅守にも支えられ、得意のスライダーで打ち取る。ただ、連投の疲労は隠せない。9四死球を許した準決勝同様、際どいコースのスライダーを見極められると苦しい投球を強いられる。
ともにダークホース的存在から勝ち上がった東海勢同士。昨秋の東海大会準決勝では常葉学園菊川が田中の完封で4−0と勝っている。
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第79回選抜高校野球大会で希望枠で初出場の大垣日大(岐阜県)が準決勝で帝京に1点差で勝ち岐阜県勢48年ぶりの決勝進出を決めた。決勝戦の相手は常葉学園菊川(静岡県)でなんと東海地区同士の対決でこれも同じく48年ぶり。大垣日大の監督は以前東邦高校で監督を務め春夏通算24回甲子園に出場経験を持つ鬼の阪口監督だ。
今日の試合を見ていて大垣日大のエース森田は途中から連投の疲れなのか、ストライクが入らず明らかに球威が落ちているようだったので、明日は本来の投球が出来るのか心配だ。しかし決勝まで来たからには気力で投げ抜いてぜひ優勝して欲しいものだ。明日の決勝戦は大垣日大を応援しながらテレビ観戦します。


それでも、岐阜にはいとこが住んでますし、菊川には仕事でよく行きましたし、思い入れは強い方なんですが、決勝では全力を尽くして最後まで戦ってほしいですね。
コメントありがとうございます。
かつさんは東海地方にはいろいろと縁があるんですね。
私としては住んでいるので同じ岐阜県の大垣日大に勝って欲しいです。
決勝らしい素晴らしい試合を期待したいです。
人間変われば変わるものですね(笑)
常葉菊川の佐野部長は元ドラゴンズの選手だったらしいですし、ドラゴンズファンとしては、ちょっと気になります。
岐阜と静岡では心情的に岐阜よりなので、明日は大垣日大を応援です。
希望枠から優勝ってストーリーも良いですしね。
コメントありがとうございます。
試合中に笑顔なんて東邦高校時代の阪口監督からは想像出来ないですね。変わるものです。
佐野ってあの近鉄から移籍してきて帽子を取ると特徴のあった選手じゃないですよね(笑)
それで調べてみたら佐野心(40)でした。
現役時代名前に特徴があったので覚えてますよ
1991年のドラフトでいすゞ自動車から6位指名された外野手です。
ちなみに1位は落合英二投手でした。
佐野心は実働4年で1軍に27試合出場してます。11打数1安打4盗塁。打率.091でした。
まさか高校野球で部長やってたなんて驚きです。